大学時代の恩師、天に召される…
音楽教室Hummingです♪
大学時代の恩師
マルチェッラ・レアーレ先生が
コロナウィルス感染症により
天に召されました。
レアーレ先生には、
大学2年と3年の2年間
お世話になりました。
オレンジの髪の毛にふくよかな身体で、
一見とてもチャーミングな先生ですが、
レッスンではとても厳しく、
おっしゃる一言一言に、
まだ若かった私は、
ひどく傷つき、落ち込み...
よくトイレで泣いていた日々は、
今でも忘れられません。
今思えば、
先生が私に目指して欲しかったことと、
当時の私が目指したかったことの
方向性のすり合わせが
うまくできていなかっただけ
なんだと思います。
まぁ、これがきっかけで、
私はジャンルを問わず、
音楽を聴くこともできなくなるくらい
精神的に追い込まれてしまったのですが💦
でも、こうして音楽教室を始めた今
よくレアーレ先生のことを
思い出していました。
過去の私の失敗から
今、学んでいます。
先生と生徒さんが
“同じ目標に向かって
レッスンすることの大切さ”
レアーレ先生にも言われましたが
「なぜあなたは芸大に来たの?」
何としても行きたかった場所なのに、
当時は辛くて、苦しくて、
何度も何度も自問自答する日々でした。
でも、そんな経験も
決して無駄ではないということを、
20年かけて
教えていただいたような気がします。
狭いレッスン室でも、
そこに舞台があるかのように
見えてしまう優雅さ、
ちょっとした動作も
指の先まで本当に繊細で、
「なんてステキなんだろう♥️」
と惹き込まれることもしばしば。
レッスンでは褒められることなど
ほぼ皆無でしたが
勉強会や試験、本番のときは、
必ず褒めてくださりました。
「あなたはフランスものが合うわ」
とおっしゃって下さった先生。
私は仏語が苦手で、
イタリアものばかり歌っていましたが、
一昨年のオーディションで
“Je Veux Vivre”を歌い、
奨励賞をいただくことができました。
プロの歌い手には
なれなかったけど、
幼い私が目指した夢の時間を
共有させていただいたこと
一生、忘れません。
思い出されるまま
書いてしまいましたが
レアーレ先生
ありがとうございました
Rest In Peace
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